長崎五島 トライアスロン記

おはようございます。

今回のブログは長いです。

ということで・・・トライアスロンに興味ない方は無視してくださいなw

6月15日から18日までお休みいただいておりました。

長崎の五島までトライアスロンの大会に出場しにいったんです。

今回は、いわゆるロングと呼ばれる大会で・・・・・

この五島含め、このロングの大会は4大会しかありません。

スイム3.8km、バイク180km、ラン43km。

しかもバイクはジェットコースター福江と呼ばれる相当のアップダウンがあり、ほとんど平坦なところがない世界でも屈指の難コース。

15日の金曜日は朝一番の飛行機で長崎入り。

早い便は値段が安いのよね・・・・しかもANAの早割りみたいので片道12000円ちょい・・・・

機内にて・・・・冷房で喉やられないようにマスクで完全武装。

まだこのときはオウムの高橋容疑者が捕まってないので・・・・・

けっこう視線が集まっていました・・・・

さて、長崎空港からバスで長崎市内まで移動。

早い便で来たのには訳がある。

今回は軍艦島上陸!

軍艦島というと・・・・第二次世界大戦の砲台かなんか?と思われる方もいらっしゃると思いますが・・・・

もともとは海底炭鉱として、のちの三菱財閥の発祥となった炭鉱島。

エネルギーが金になる!ということを世に知らしめることとなった島です。

最盛期には東京ドーム2個分くらいしかない小さい島に5000名以上の人口があった日本一の人口密集があった島です。

絶対いやだ・・・・・・・・www

当時は映画館、理髪店、スナック、食堂、幼稚園から小学校、プール、郵便局から警察、留置場、病院や隔離病棟などもありました。

炭鉱夫は給料がよく、使う場所も少なかったせいか、各戸、当時では高値の華であったTV,洗濯機、冷蔵庫があり、今でも離島時に残された家電がそのまま残っている部屋があります。

1974年 炭鉱の閉鎖と同時に無人島となり、現在は廃墟となっております。

長崎港には軍艦島ツアーの会社が何社もあり、それぞれが大型のクルーザーでツアーを行っております。

もちろん、県条例により厳しい入島制限があります。

会社ごとに島に入ることができる時間が異なるのでこれは事前に調べることをお勧めします。

さて、港のツアー会社事務所にて軍艦島の歴史と地形、建物、歴史について約30分くらいのレクチャーをうけます。

ここから大型クルーザーに乗り、約40分で軍艦島へ。

この角度・・・・軍艦島の由来となったシルエット。

第二次世界大戦中は米軍の潜水艦が間違えて魚雷を島に向かってぶっ放したという逸話があります。

長崎港の三菱の造船所では当時、秘密裏に「武蔵」が造られておりましたので・・・・

こりゃ~間違えるわな・・・・

さて・・・・軍艦島到着!

現在は整備されている桟橋。

一箇所しかないので入れる時間帯が決まっています。

いきなり姿を現す廃墟郡。

このあたりは、海底炭鉱への入り口、縦坑があった場所です。

真ん中ぽっかり穴が開いているのは炭鉱から出てきた炭鉱夫が入った風呂場跡です。

今は損傷や倒壊の危機があるので、建物内部には入ることができませんが、十分に楽しめました。

さて・・・・・まだ五島行きの船にまだ
時間があるので・・・・

軍艦島ツアー会社の近くにあた長崎の酒井特派員一押しのお店へ!

四海楼というお店。

ちゃんぽん発祥のお店ということです。
もちろん激うま~~

あと後方に見える角煮マン! この肉がトロトロで・・・・・

最近ではこの角煮マン、B級グルメトップとして楽天でもお取り寄せ第一位になっているみたいです。

酒井さん!いいとこ紹介していただき、ありがとうございました♪

長崎は路面電車が走っております。

その中でも珍しい色だった、カール号?

昔は都内でも走っていたんですけどねー

まだ246に高速ができていない頃です。

幼い自分にもかすかな記憶があります。

さてさて・・・・ジェットホイールに乗り長崎五島の福江島に到着!

けっこう豪雨です・・・・

こんなジェットホイルできました。

新島などに行く船に比べると小さい・・・・・

福江島の旅客船ターミナル。

かなり立派でびっくり!

街も石垣島とまではいきませんが・・・・

五島TV局もあるくらいで・・・・

かなり栄えております。

島に到着後、すぐにトライアスロン大会の受け付けへ!

バラモン君です。ちなみに、大会の別名は「バラモンキング」

五島の守り神らしい・・・・

公会堂は既に大会参加者でいっぱい!

いきなり逢えました! 宮崎康子さん。

国内でも有数のトップ、トライアスリートで今回も女子で優勝しました。

女性ながら今年、海外で開催されるウルトラ・トライアスロン(通称ウルトラマン) というスイム10km、バイク800km、ラン100kmという途方もない競技に出場します。

フェイスブックでお友達になっていたので今回ぜひ、逢いたかった人。

自分もキチガイみたいなことやっているなーと自分でも思うのですが・・・・

まだ上がいらっしゃいました・・・・

大会出場選手に振舞われたカーボローディングパーティーの食事です。

とても喰いきれない・・・・・

パーティーが終わり、帰り道、福江城(石田城)の前で 

夜はライトアップされていて綺麗です。

さて・・・翌日土曜日の午前中は送ったバイクの組み立て。

タイヤやハンドル、変速機やペダルが取り外されております。

見事に完成!

トライアスロンの場合、パンクの修理くらいは5分程度で直せなければなりません。

自分まだ走行中にパンクした経験ありませんが・・・・チューブ・ポンプ等、工具一式は積んでおります。

バイクを委託しにスイム会場の下見。

日曜日はここをくぐってスタートします。

基本湾内ですので波は特にありませんが、雨が続いているので濁り潮・・・視界わるそう・・・・

さて・・・・島の休日は暇ですw

やることないのでレンタカーを借りてバイクコースの下見に。

軽く下見といっても・・・・全長180kmあるので・・・・・w

急なカーブでは山間部などコース全域にわたってこのように選手が突っ込んでもいいように畳が設置されています。

下りでは時速80km位でますので・・・・

側溝やマンホールなどの金属部分は特に滑りやすいので全て青いネットで覆われております。

確か・・・・有名なツールドフランスの大会での瞬間最高速度は170km/h

トップの選手はレース全般の平均時速60km/h台というからびっくりですね。

レンタカー借りたのが・・・・電気自動車なんですけど・・・・・・

これが100km位しか走れない!

とにかく静かでスピードも軽自動車としてはかなり速いのでビックリ!

借りるときには急速充電は10-15分位ですよ!と聞いてましたが・・・

しかし・・・・急速充電で40分かかりました。

島はずれの公民館みたいなとこで爺さん・婆さんと一緒にTV見て時間つぶしておりました・・・

もう借りねぇ!

充電復活させてまた探索開始!

福江島は街中にこのような武家屋敷が立ち並んでおります。

この離島にあっても相当、繁栄したんでしょうね・・・・

宿に帰って明日の大会の準備。

これはジェルという1本120カロリーある蜂蜜みたいなものをボトルに10本詰め込み、ジュースで薄めた命の水。 合計1200カロリー これをバイクパート中に全て飲み干します。

だいたいトライアスロンは6500カロリー必要とされます。

人間の体は2000カロリー位しか貯めることができないので、朝1000カロリー食べたとしても競技中に3500カロリー補給する必要があります。

雨音聞きながら・・・・完走できるのかな????

夜は8時に就寝です・・・・・

トライアスロンの朝は早い。朝3時に起きると雨音は聞こえてない。

曇りです。

3時半に朝食をとり、4時過ぎに10キロ位離れたスイム会場に向かうバスに乗ります。

さすがに大会前の緊張からシーンとしています・・・・

うっすらと明るくなる頃に大会会場に到着。4時45分くらいでした。

前日預けておいたバイクの最終チェックとトランジットと呼ばれる、各競技の繋ぎのウェアや靴などのチェック。

もちろんトイレもいい列です・・・・・

スーパーで買っておいたバナナで最終補給完了!

スイム開始前。

たけ店長、泳ぎは得意なのでけっこう余裕の表情。

午前7時、スイムスタート。

スイムは3.8キロ 1.9キロの周回を2周します。

最前列から飛び出し、激しいスイムバトル。

右から左から後ろから激しいパンチに近い応酬が繰り広げられます。

201111221701000

自分、一番競争率高い、ど真ん中トップから出たものでそれはもう・・・・・

調子こいてバトル最前線でがんばってたら・・・・やばい・・・・・

呼吸が吸っても吸ってもできない・・・・

いわゆる過呼吸状態に陥りました。

これは過去にも経験済みなので、取りあえず一番近いブイを目指し、ブイに捕まり5分ほどゆっくり休憩。

まー4km近くあるんだから急ぐこともない・・・・

せっかく上位陣に食い込んでいたのに・・・・

5分休憩してたらスイム集団の2/3くらいまで落ちてしまいました。

まースイムは得意なので無理せず、徐々に追い上げていけばよいよい。

2周回目からは疲れが出ている人がほとんどで・・・・

後半ラップを徐々に上げていった自分は全て抜かすのみ。

結局、1時間20分ほどでスイム終了。5分のロスが悔やまれますが・・・・

女子のトップ選手が直後に上がってきたのがアナウンスされてましたので、キック一切使わずに楽に泳いだ割にはいいタイムです。

さって・・・・スイムの次はバイク180キロです。

スイムは一切足を使ってないので・・・

スイム後でフラフラの選手が多い中、出だしから快調~

ビュンビュン最初は抜けました・・・・

しかし・・・・かなりのアップダウン。

ジェットコースター福江という異名があるくらいで・・・・

激坂というのはないものの・・・アップダウンの繰り返しがボディーブローのように効いてきます。

このバイクパートの途中くらいから天気がおもくそ晴れだして気温が一気に上昇。

湿度90%という過酷な猛暑が襲ってきました。

特に風裏にあたる島の裏側の山間部は無風状態で空冷もきかない・・・・

うだるような蒸し暑さ・・・・・

その中に体調に異変が・・・・

スピードが落ちだし、スピード上げようとしても・・・・あげられない。

途中、何度も何度も激しい睡魔が襲ってきて、途中途中、意識が飛び始めた・・・・

何がどうなっているのやら???

車でいう居眠り運転みたいなもので・・・・

そのたびに大きくバイクがフラツキ、対向車線まではみ出しながら・・・・

なんとか走り続ける。

この写真はサングラス外してますからけっこう後半のフラフラ状態。

いわゆる熱中症からの血圧低下で、頭や全身に酸素が回らなくなってきてたんですね・・・・

過酷なアイアンマンレース。

体を破壊されてきているんですね。

なんとかランバートに入ればと・・・・

バイク後半の激しいアップダウンをなんとかこなし・・・・

残り5時間半残してランバートへ。

タイム的には余裕あり楽勝ゴールのハズだったのですが・・・・

今年のランコースはとにかくアップダウンがきつかった・・・・

トレイルランか!というくらいの坂道。

すみません・・・・ランのことは8キロから先はあまりよく覚えてません。

ただひたすらフラツキながら、転びながら走っていたこと。

途中、何度かリタイヤすすめられながらも、振りほどきながら走ってたこと。

「がんばったからもういいよ!」と涙流しながら応援してくれていたおばちゃん・・・・

福江島の方は本当に全力で応援してくれているのが感じられました。

途中、エイドステーションと呼ばれる18km地点の給水所でそのまま、ドリンクをとりかけて倒れて救護車に運ばれておりました。

「救護車はやく呼べ!」と聞こえていた記憶があります。

気がつくとベットで点滴を受けて体中湯タンポ抱いて毛布が山のようにかけられておりました。

後で聞いたら搬送時の血圧90-60 体温33.5度

既に全身に血流がいかなくなってたんですね・・・・

遠くて聞こえたゴールのアナウンス・・・・ ゼッケン○○番、ただいまゴールに戻ってきました!

タイム13時間○×■△・・・・・・

なんだよ・・・・まだ2時間近くもあるじゃねーか・・・・

自分でも不思議に、笑いながらまた寝ました。

後悔とか・・・・悔しいとか・・・・いうことでなく、不思議な充実感。

よく自分やったな・・・・

自分では胸はってます。

でも・・・・まだ足りなかっただけですよ。

ただ・・・・それだけ。

ということで・・・・残り24kmを残して今回のレースは終了です。

たぶん、周りの方が思うよりけっこう、サバサバしてますw

あの館山でビッコで10km走り抜けてきたように・・・・・

42km鼻歌交じりで走り抜けるように鍛えます。

さて・・・一夜明けた・・・翌日、月曜日の表彰式。

写真では見にくいですが・・・・仲間のAYUちゃん、エイジ女子2位に入賞!(右から3人目)

トライアスロンはじめからショップでいろいろ面倒みていただいている篠崎さん エリート男子3位入賞!(右から6人目)

ブログのファンであるカボス君こと秦さん、男子エイジ部門2連覇ならず2位。(一番左)

今回、いろいろ励ましていただいた女子エリート 宮崎さん 女子総合優勝。(右から7人目)

みんな凄いなぁ・・・・

エントリー約700名で完走できたもの約450名  

相変わらず完走率が極端に低い大会です。

それだけにチャレンジし甲斐があるというもの・・・・

表彰式終わったあとは、アワードパーティーに顔出して、そくそく料理を食べて港に直行。

港の売店で買ったアイス。

これが・・・・うまっ!  

調べたところ、佐賀県の会社なようで・・・・九州地区でしか売ってないそうです・・・・

帰りの飛行機が遅かったので・・・・

長崎の出島にいってきました。

高校時代に修学旅行で長崎きたときは無かったとこです。

なんだかわからん怪しげなマスコット。

よく名前みなかったけど・・・・デジマ君?

この出島は1990年代に発掘されて、当時の資料や出土品から精密に再現しているということです。

ここがオランダからの船長が滞在するキャプテンルーム。

下に見えるのは遺跡の跡です。遺跡の発掘調査後、遺跡を保存しつつ、正確にこうやってその上に建てられております。

この出島の中で最も華やかな晩餐会を開く部屋です。

出島を見て残り小一時間。

長崎新地(中華街)へ・・・・

これがバスのアナウンスで「ナガサキチンチン」と聞こえるのは私だけでしょうか?

事前にネットで調べていた老舗 江山楼

人気店らしく、当日も一番、お客さんが入ってました。

もちろん、こいつがお目当てですw

チャンポンの汁を吸わせて炒めたチャンポン麺もいただきました。

上にフカヒレ乗っている特選ですが何か?w

本当はトライアスロン完走した時は、五島牛のステーキ最上級フィレ3800円を食べる予定でしたが・・・・そのお楽しみはとっときます。

そのまま長崎新地から最終のリムジンバスに乗り空港へ。

最終の飛行機に乗って東京に戻ってきました。

筋肉痛ひとつなく帰ってきたのが逆に悔しいです・・・

ということで・・・・かえって翌日すぐ、富士山マラソンにエントリーしてしまいましたw

これまた凄いアップダウンがあるので記録は狙えないフルマラソンですが、練習には最適です♪

やはり俺って・・・・・

どMなのか???

※初ロングトライアスロンは見事に惨敗しましたが・・・
翌年、宮古島トライアスロン、五島長崎トライアスロン(リベンジ戦)、アイアンマンJAPAN(北海道洞爺湖)のロング3戦全て完走できました。