おはようございます。
昨日の10月8日の土曜日はたけ店長が不在にして申し訳ございません。
せっかく足を運んでくださった方含め、お詫び申し上げます。
さて・・・・自転車を6月末に買ってはじめて、自転車のレースというものに出場してきました。
しかも・・・ 富士チャレンジ200km
F1などで有名な富士スピードウェイにて開催される自転車レースの一大イベントです。
初心者から実業団選手まで出場しています。
出場者は約3000名。
このレースにはチームで戦うチームエンデューロの100km部門と200km部門。
あとはソロという一人で走りぬく100km部門と200km部門、そして今年新設された210km部門があります。
210kmを走りきるために必要な速度は平均30.4km/h!
200km走りきるために必要な速度は、28.4km/h。
これを7時間続けるわけです。
途中、ピットでドリンク補給したり、食料補給したりトイレなどに行くことを考えれば、平均30km/hの速さが必要になります
ソロ200kmの昨年の完走率は46.28%。決して易しいレースではありません。
今回、自分は初めてということで・・・
ソロ部門の100kmにエントリーしました。
自分はトライアスロンでも自転車遅いので・・・修行です・・・・
さて・・・・・ソロ100kmは約4.526kmのコースを22周します。
朝3時半に起床。
釣りも早いが・・・サイクリストの朝も早い(笑)
左、僕のお世話になっているショップのオーナー。
北京オリンピックの自転車メカニックや、デュアスロンの代表監督も経験しておられる全日本強化委員もつとめられる自転車業界の重鎮の方です。
今回、自分のチームはなんだかんだと約40名の所帯。
バイクや、リペア工具、アップのためのローラー台からポンプ、食料など積み込み4時半に世田谷を出て東名高速を走る。
御殿場ICを降りてコンビニで朝食を買って、食べながら富士スピードウェイまで一直線。
富士スピードウェイ到着が6時位。
急いで荷物を降ろし、すぐエントリー受付をすませて、ゼッケン番号や、自転車につける計測チップをもらいます。
ピットで着替えて、計測チップの取り付けから最後のバイクチェック。
ほぼ、余裕ゼロの時間で7時、コースの試走開始。
自分は初めてなので、当然アップ兼ねてコースに!
しかしね・・・・
富士スピードウェイなど自動車レースはまっ平のとこ走っているように思うでしょ?
それが・・・・
車で走っているときは気がつかなかったけど・・・・(って、走ったことねーえって!)
実際、自転車で走ってみるとかなりのアップダウン!標高差で約30m。
これを・・・ソロ100kmは22周。
やられた・・・・こんなことなら100km申し込まなかったのに・・・・
これがコース図。まずスタートから第1コーナーを回るとすぐ強烈な下り。
ここからコカコーラコーナーまで時速70kmまで達っして一番スピードがでます。
わずかな接触から落車する人が一番多い場所。
当日も救急車が何回か出動していました。
まー下るだけならいいのですが・・・最終的にはこの分を登ってこにゃーなりません。
ここからコカコーラコーナーを曲がり、ヘアピンコーナーで若干の登りがありますが、ここはある程度、気合いれて突っ込めば勢いで登れるところ。
そしてダンロップコーナー手前まで延々とだらだらと下りが続きます。
ダンロップコーナー手前から13thコーナーまでこのコース最大斜度の約9度の登りがあらわれる・・・
このヘアピンは通らず、真っ直ぐ抜けます。
これが見た目よりクセモノ。
見た目、軽い下り~軽い登りに写真でも見えるのですが・・・・
軽い登りからきつい登りなんですよ。
最初走っていて、あれ???なんでスピード落ちるの???と
完全な目の錯覚に陥るところです。
このゾーンからのギヤの切り替えのタイミングが今回の難しいところ・・・
スピードの乗った高速レースではけっこう、最大の難関。
13thコーナー曲がると少しフラットなゾーンがあり、ここから最終のパナソニックコーナーで最後の登りがあります。
あとは直線のストレート。
ここはフラットに見えますが、走るとわかるのですが、若干ですが下ってます。
普通に踏んでてもスピードが40km/hは出るので俺って速い???と思える直線。
さて・・・7時からはじまった試走は2周回で終了。
しかし・・・・みんな速い速い!
そりゃそうですよ・・・・
回りはレース慣れしている自転車レースのプロみたいなもん。
実業団の選手がかなりいます。
こちら必死に走っている横を、新幹線のようなスピードで集団で抜いていきます。
我がチームもそうですが・・・・
毎週のようにレースを転戦している実業団の選手が半数近くを占めます。
たぶん・・・・下から数えたほうが早いくらい。
邪魔にならないように、花道をあけてコースの端を走ってましたw
試走終了が7:45で、ここからスタートまで約1時間。
やっとヒト段落してゆっくり場内の雰囲気を楽しめる時間帯です。
とりあえす、記念撮影・・・・
と思ったら、実業団選手たちは時間ギリギリまで試走して写ってません(笑)
こっちとら、ギリギリまで走ったらもう今日終わってしまいますから~
コースではキッズ部門のレースが。
幼稚園児以下の500m。
しかし可愛いね♪
真っ直ぐ走らせるのがけっこう難しいお年頃です(笑)
小学生低学年の1km。
Nさんの息子さんが我がチームの初メダル!
小学生高学年のサーキット1周。
いやいや・・・競輪選手並みのフォームもさまになっています。
俺より速いんでない????
と・・・・キッズ部門もおわり、いよいよスタート時間。
3000名が一斉にコースに並ぶ光景は圧巻!
先頭のほうは入賞を狙う、実業団選手クラスばかり。
当然、スタート後は前後左右とも数センチの間隔でいきますから、ちょっとでもふらつく走りすれば、即落車も誘発するので・・・・
こちらはとにかく完走目標ですから・・・・
落車事故には巻き込まれないよう、なるべく後方、後方へ・・・・とほぼ最後尾くらいにとったつもりが・・・・
みんなより後ろ後ろと下がって並んでくるので、結局2/3位の位置に。
考えることはみんな一緒なのね・・・・
スタートはローリングスタート。
とにかくスタート直後は危険なもので・・・・集団をばらけさせるための配慮。
先導車について1周走っていき、2周目から本格的なレースとなります。
号砲が鳴って、自分の位置のスタートまで2~3分はあったかな?
ビンディングペダルをはめる、カッチ、カッチ!という音があちこちで聞こえ、ゆっくりスタート開始!
と思いきや・・・・
ローリングスタートといっても速い速い!
最初のコーナー曲がる時点で回りからは脱落者も。
コースでは どけっ! 端よってろ! ちょろちょろすんな!
と罵声飛び交ってるし・・・・
こわい、こわい・・・・
試走したところで考えた今回の作戦は・・・・ニュートン作戦!
自分は下りが得意中の得意。
ギヤもホイール交換したときに、普通より1ランク高いハイギヤが入っているもんで・・・
周りが一生懸命ペダル回しているところが・・・・
こちらは何にもせずに他をぶっちぎって下っていける。
これぞ重力もフル活用した秘策。
えっ?
他より体重が重いだけだろうって???
だまらっしゃい!
とにかくコース半分はなんにもせずに抜かしながら下っていける♪
初めてのレース。ペース配分もわからんし・・・
ロングなので完走目指し足の在庫が切れないように・・・・体力温存。
といっても・・・逆に登りではこのニュートンの逆襲をくらう。
周りがグングン登っていくところを・・・・
こちらはえっこらせ!えっこらせ!よっこいしょ!よっこいしょ!
とにかく抜かれる抜かれる!
下りで20人抜いても登りで40人には抜かれる。
なんとか頑張り5周回目・・・・・
ここでなんと・・・・・先頭集団が後ろからきた!
既に先頭から周回遅れ!
こちらがいくら30km/hで走っていようが、先頭集団は40km/h以上で周回している。
とにかく速い速い!
しかし、こちらも意地で直線で先頭集団にくらいつき、ホームストレートを通過。
周回遅れといえ、自分が本日一番輝いた瞬間!(笑)
どこまでくらいつけるか・・・・
下りは逆にこちらから仕掛けて抜けるくらい。
なんだ・・・・ついていけるじゃん!と思っていたら・・・
登りがきたところで・・・・・
まさに・・・・・
新幹線のように一気に視界から集団がいなくなるし!
この後は当然ながら4周回に1回はこの先頭集団に抜かれることになる。
しかし・・・・長い・・・・・
コースにはあちこち落車が出てそのたびに笛が鳴りまくっている。
第一コーナー横に動けない人。しばらくして救急車も出動。
大丈夫だろうか?
足が攣ってコースアウトしている人。
一番の登り坂で足が止まり、そのまま倒れている人。
落車してヘルメット蹴り上げて、コースの係員に怒鳴っている人などなど・・・
まー実業団の選手から初心者まで入り混じっている大会。
普通のレースではクラス分けなどあるのだが、フラついたり急に斜走してきたりする初心者交じりは何があってもおかしくない。
自分も体がふれるくらいは何回も経験。
怖い・・・・怖い・・・・
あ~トイレいきて~~~と思いはじめたのが10周回目。
順位もソロ100km 700名中400位より下だし・・・・
なんとなく完走はできそうだし・・・・
ピットインして休むか???
ピットインしてコーラーかっくらって一服したら気持ちいいだろうな~~~
いけない!悪魔のささやき。
完全なへたれモード。
周りの自転車見ては、かっこいいな~、あのバーテープすっげ~てかてかの金色じゃん!
いい景色だな~
こうなると時速25~26km/hまで落としてサイクリングモード突入。
たらたら走っていると、抜きざまに実業団の諸先輩にケツ叩かれる。
ペース落とすな!
愛のムチ。
前に、もっとへたれていた同じチームの女の子発見!
ケツ叩こうか?
セクハラと思われるのでやめました。
自分の走り・・・・
上半身に力入りすぎだし・・・・
まだまだ踏み込みの走りですね。
引き足がつかえていない・・・・
あ~~~ばらばら・・・・
無駄のオンパレードで・・・・
走りが汚い・・・・
下は全日本女子3位に入賞した真央ちゃんの走り。
実業団MUURに所属してます。
当日は、並み居る男どもをブッ千切っていました。
骨盤立てながら腹筋と背筋使って綺麗に背中が丸くあそこまで沈み込める。
上半身からは無駄な力が抜け・・・・無駄のない姿勢。
絶対に足が膝より前にでない。
踏み込む時の足の角度は見事です。
膝と肘がつくくらいの・・・・
惚れ惚れするフォームです。
長い距離は退屈する。
こうなると速い人の後ろにつき、いろいろ真似してみる。
ギヤチェンジのタイミング、ケイデンス、ダンシングに移行するタイミングやスピードの乗せ方・・・・
この瞬間だけこの筋肉を使うのか~
筋肉の動きを見ているとなんとなく走りのリズムが見えてくる。
まさにレースに学ぶ。
回りでは60kmを超えてくると当然、ラップタイムも落ちて疲れが見えはじめている。
あと40kmか・・・・
自分が毎週日曜日走っている距離だ・・・・
なんとなく先が見えてくると元気になる。
ここから逆襲開始。
最近気が付いた。
自分、スピード遅いけど・・・
どうも人より馬力だけはあるらしい。
60km走ったくらいから何やらエンジンがかかりだす。
ここからは自分でも信じられないくらいのスピードで周回を重ねる。
いままでの遅れを取り戻すよう平均34~35km/hまであげる。
登りでもスピードが落ちなくなってきて抜かれることも少なくなってきた。
直線ではトップ集団にもくらいつける。
同じソロ100kmのゼッケンを面白いくらいに抜いていく。
普通、ラップタイムは周回を重ねると遅くなっていくのだが・・・
尻上がりにどんどん早くなるラップタイム。
周回遅れをとった仲間にも追いついた。
ホームストレート通過ごとに応援している仲間のいるスタンドに向かって吼える吼える!
すみません・・・・お下品で・・・・
前半とは別次元の走り。
ストレートも下りもとにかく自慢の腕力を使ったダンシングで踏む踏む!回す回す!
ラスト1周!
ここで抜いた奴は自分より下の順位。
ダンロップコーナーの登りから一気に最後のアタックかけて20人抜き。
感動のゴール!
タイムは???
3:15:02 いいんだか悪いんだかわからんが・・・・
100kmの制限時間までまだ45分も残っている。
順位は???
エントリー約700名中、272位 制限時間にゴールできなかった人約100名。
平均時速30.7km。
目標とした350位以内(半分から上)をクリア~
気持ちいい~~~~!
足はまだ相当残っている。
もう100kmいけそ~~~♪
トライアスロンなら200km 7時間半のペースか・・・ いい感じ♪
まーこれだけのツワモノ相手にこの順位は立派!
チームメンバーからも4ヶ月にしちゃ立派とのお声がけ。
自分に拍手!
しかし・・・実業団も抜き去る圧倒的な下りの早さと圧倒的な登りの遅さのギャップ。
結局は体重の問題???
ということで初レースに満足!
抜きまくった後半はすっげ~楽しかった♪
チームメイトからは・・・・エンジンかかるの遅いから次は2時間走ってからこい!
すみません・・・・
みんな毎日、自宅でローラーなどでも練習しているのに・・・・
自分は練習週1のみ・・・・
練習不足ですね・・・・
自転車だけはピカピカですが(笑)
100kmエンデューロ 優勝は男子は同チームのW氏と小坊主君。
二人とも実業団で活躍する現役バリバリのレーサー。
小坊主君はお寺の跡取り。
世界最速の坊主を目指しています。
W君は一昨年から続き、なんと3連覇!
立派です!
男女混同エンデューロは胴メダル獲得。
トライアスロン仲間のダブルF氏と、真央ちゃん。
男性二人は実業団ではありませんが、いつも大井埠頭で一緒に走ってます。
真央ちゃんは、並み居る男子を豪快に抜き続けて、一気に入賞圏まで引っ張り上げてくれました。
先日の全日本女子でも三位に入ってます。
さすが日本代表として世界のレースを転戦しているだけあります。
しかし・・・上位15チームの中に、我がチームが7チームひしめくとは・・・
かなりレベルが高いチームだと思います。
なんとか自分もついていかねば・・・・
年に1回位はこういう自転車のレースもいいもんだ♪
すべては鉄人のため・・・・