船宿はサービス業

おはようございます。

一昨日も都内に雪がちらついて・・・

しかし今年は寒いですね~

こういった雪の多い年は、春の雪解けの水が心配です。

山岳帯の雪が解け始め・・・

冷たい水が一気に海に・・・・

冷たい真水というのは暖かい海水の下に潜り込んでしまいます。

超冷水塊が発生する可能性が高いんですね。

春には一気に黒潮が接岸してこの冷水を運んでくれるのを祈るばかりです。

さて・・・・

水曜日は南房の恵津丸にヤリイカ釣りにいってました。

ヤリイカだけでなく、夜キンメでもさんざんお世話になっている船宿さんです。

紅アコウも有名で、かなりのお客さんも通っております。

船が新しくなってから足を運んでいなかったのですが・・・
お誘いもありいってきました。

速い二枚潮で苦戦しましたが・・・・

最高3点掛け止まりとはいえ、なんだかんだと、ほぼ毎投入必ず乗ってきて30杯近く釣れるので楽しいです。

これが6~7点掛けが出てくると50~60杯越えてきますね。

まだまだイカのサイズが小さいですが、これから大きくなっていくので楽しみですね。

さて・・・最近、マイレージカードを作った、たけ店長です。

以前から思っていたことですが・・・・

なんで船宿はクレジットカード使えないんでしょうね?

こうやって釣具店やっていても売り上げの半分以上がカードというような時代です。

千円、二千円ならともかく・・・・

ディズニーランドやゴルフ場、高速道路だってクレジットカードは普通です。

ちなみに、自分はコンビニなんかの千円位の支払いは全て、お財布携帯のEdyを使っております。

一万円超えるような遊びでカードが使えないのは船釣りくらいでないでしょうか?

ちなみに自分はゴルフ場でクレジットカード以外では支払いしたことがありません。

黙っていても領収書を出す船宿さんが珍しいくらいですからね。

高速道路PAの露天売店でさえ、最近は必ずレジのレシートを渡してきま
す。

自分は「船宿はサービス業であれ」という考えですから、

これが普通の感覚というのが怖いとこなんです。

僕が以前、船宿のサービス向上をある船長に提言したことがあるのですが・・・

「魚が釣れれば釣り客はくる!」

こういう感覚でいる船宿さんはまだ多いと思います。

今は不況でダメだけど・・・・・  そのうち・・・・・

釣り具屋だけでなく船宿さんでもこういう考えをもたれていると思います。

では・・・・

ちょっときつい言い方ですが。

いまより状況は良くなると思いますか?

油代が劇的に下がると思いますか?

高速道路無料化になると思いますか?

週休3日制でも制定されると思いますか?

答えは NO です。

それが現状です。

先週、某名門船宿さんが廃業を検討していると聞きました。

いい判断だと思いました。

逆に・・・・

今よりどんどん悪くなる。

自分はそういう考えで商売しているつもりです。

知らなくても、並べていれば売れる。

船宿さんなら、釣れれば黙っていてもお客さんがくる。

そういう時代は終わってます。

たとえ、一瞬お客さんがついたとしても、それは一過性にしかすぎない。

釣れなくなればもうこない。

逆にそういう逆境の中にこそビジネスチャンスがある。

それこそが逆転の発想です。

これを語ると丸一日かかるので説明は省きます。

日本人は釣りが好きなんですよ。

魚を食べるもの大好きです。

絶対になくならないレジャー産業とは言い切れます。

しかし、レジャー産業ならもっとサービス意識があってもいいと思います。

松輪に行かれた方多いと思いますが・・・・

漁協と一体になって釣り客へのサービス環境を整えているを強く感じます。

駐車場の誘導係から、氷やコマセの販売。

トイレから食堂、そしてお土産となる活魚販売まで。

漁協と一体になりシステム化してサービスを提供しています。

但し、まだカード支払いには対応できていない。

船宿さんによっては港で支払いするのでカードなんか・・・・

という環境を理由にしている船宿さんもあるでしょう。

しかし、今はタクシーでさえカードが使えます。

と・・・・気になって探してみると、関西ではちゃんとタクシーと同じような端末でカード支払いできる船宿さんがあるんですね。

さすがサービス感覚は関西は素晴らしいと思います。

素晴らしい

以前、大阪で真夏にタクシーにのったら、オシボリに冷えたウーロン茶、さらにはカラオケのマイクまで差し出されたことがあります。

さすがに唄うのは丁重にお断りいたしましたが・・・・

関西では何度もタクシー乗りましたが運転手の愛想の良さにはびっくりしました。

関西の方が、「関東のタクシーは怖くて乗れない」というのがよくわかります。

関東エリアでクレジットカードをいち早く取り入れていったの茨城の鹿島エリアだと思います。

鹿島港では多くの船宿さんがクレジットカードに対応しています。
さすが、茨城県屈指の遊魚船の基地ですね。

釣れているけど・・・・月末までお金が・・・・

なんて方には嬉しいですね。

茨城県は港が少ないせいか・・・・特に群馬・栃木・茨城などの釣り客が集中します。

前に何度か行った第三幸栄丸さんなんかは19トンを4隻、しかも午前、午後、夜便とフル回転させてましたからね。

当然ながら、19トン4隻回すと、受付は複数窓口あり、ちょっとした釣り具まで購入できる売店、飛行場なみの出船アナウンスから下船後の魚裁きサービスまで見事にシステム化されていました。

あとはゴルフやっている方ならよくおわかりだと思いますが・・・

ゴルフ場は平日と土日祝と倍くらい料金が違います。

船宿さんで平日と土日祝と異なる料金体系になっているところは自分はみたことがない。

船宿さんの考えだと「油代は一緒だから・・・・協定料金が・・・・」という言い訳になるのでしょうが・・・・

どうしてもお客の集まる土日祝にがっつり儲けて・・・

平日はガラガラとういう感覚になってしまう。

言い換えれば平日の集客努力が少ない。

平日なら3人以上でお越しいただければお1人様分のみタダ!
くらいの発想が欲しい。

3人来た時点でもう赤字がないんですよ。

損して得をとれ

ゴルフ場は自分もよくいきましたが、昨今のゴルフブームは遼君効果以外にも、アコーディアなどの外資系の参入がかなり影響したと思います。

それまでのゴルフ場は会員様とビジターという感覚を全てブチ壊し、インターネットを駆使して平日来場するビジターに格安料金を提供しながらも、一定以上のサービスを提供する。

自動チェックイン・自動チェックアウトシステムを完備して、来場ポイントで更なるディスカウントを匂わし、リピーター率を高める。

日本に根付いていた会員権というバブリーな囲い込みシステムを見事に破壊したともいえますが・・・・

平日がもっと安ければ、お客さんは平日に行くような努力をする

と思います。

僕が知っている某船宿さんでは3人仕立てという方式で、とにかく3人以上で仕立て料金でやっているところがあります。

料金は乗り合い1人分8000円×人数分という信じられない金額です。

3人だから船は小さいの?とお思いでしょうが・・・・

これが20人は余裕で乗れるくらいでかい(笑)

ここは一切、ホームページにも掲載されていない船宿さんですが・・・

一見さんお断りに近い感がありますが・・・・

ほぼ口コミだけで3ヶ月先まで平日含めて全て予約で一杯。

ちなみに自分、ワラサで8月に聞いてもらったら10月の平日に2日だけ空き有りますが・・・・といわれました。

数隻の船がフル回転です。

船宿の営業時間もしかり。

ニーズに合った時間帯で営業しているのか???

遊魚船の時間帯は漁協で取り決められているという事情もあるでしょうが・・・

自分なんかはよく須崎に通っていたとき、なんでこんなに遠くまできて
、なんで1時に上がらないといけないのか?とよく思いました。

いい天気に1時過ぎに港に帰ってくると結構、むなしい・・・・

何故か、静岡とか遠くの船宿ほど出船が早く、上がるもの早い。

よく駿河湾のイカなどお客さまに紹介するのですが、出船早いからという理由だけでドキュン。

確かに、遠征釣りを経験していない方に3時起きはありえません。

相模湾や東京湾によくある8時出船、3時上がりというのが人気が高いのも理解できます。

確かに朝6時起きでいけるというのは体が楽。

しかも朝起きて、吹いてたり、雨だったらヤメ! もできる予約不要の当日受け付け。

釣り物に対する釣り人の志向の変化をつかんでいるか?という考えもあります。

例えば、真鶴にある国敏丸。

マダイのコマセダイ置き竿釣法、発祥の地といわれる真鶴港。

昔はマダイ釣りいくとズラッと、当時では珍しいムーチング竿が並び、リールは全員ABUの7000C。

棚はというと・・・・下から20!と船長がいうと当時のABU7000Cのハンドル20回転というくらいでした。

マダイメインから息子さんの代になりヤリイカをメインにして・・・・

最近はライトキンメがメインになりかなりのお客さんがついております。

こういったライトキンメ、ライトアコウ、ライト赤ムツなどの中深場は年々人気が上がってます。

マダイと違って坊主ない釣りだし・・・・魚は旨いし。

船にしても両舷乗せての釣りができるし、まだまだ深場は攻めてないポイントも多い。

最後に。

なんだかんだといっても・・・・

昔の外房なんかは、お客さんを怒鳴りまくる風潮が強かったのですが、そういう船宿さんは自然と淘汰されていきます。

いまはインターネットでの情報流通が凄いですから・・・・

一昔前なら2チャンネルに書き込まれるくらいですみますが、ツィッターやフェイスブックなどよりリアルタイムに大規模に拡散する情報源ですと・・・・

あそこの船長は怖いとか・・・怒るとか・・・・

こういう評判は矢のように広がります。

お客さんも貴重な休日に大切なお金を払って楽しみにきているのですから、
たとえ、釣れなくでも、お客さんを楽しませてがあげる精神が一番大切だと思います。

やはりお店でも一番好感度高い評判というのは「あの船長優しいよね」ですもん。

ということで・・・・今日は船宿の考察を語りました。