2019年 銭洲解禁釣行(※平成最後) アカイカ作戦

GWの10連休。連休前から連休入っても怒涛の忙しさが続いており、投稿遅くなって申し訳ございません。

今年は相模湾の真鯛の記録的な爆釣りから、東伊豆の夜アカイカ、そして銭洲の解禁。

特に銭洲は例年は5-6月から始まるアカイカが4月頭から入手できるという状況。

例年であれば4月はシマアジ五目ですが、いきなり大物泳がせ釣りからスタートできるというラッキーな年。

昨年は何十年振りか?というカンパチ爆釣年でしたが、それに続けるか?という幸先良いスタートです。

さて、4月1日が銭洲解禁なのですが、第1週目は時化のた近場で真鯛釣り。

第2週目も時化のため近場で真鯛釣り。

第3週目でようやく凪模様で出撃できました。

夜10時に都内出発。 西伊豆、土肥港に1時集合なので、自分は余裕みて3時間前に出発してゆっくり走っていきます。

30代の頃はコンビニ寄っても2時間前スタート、1時間半あれば吹っ飛んでいけたのですが・・・若い頃はなんであんなにシャカリキになって飛ばしてたんでしょうね(笑)

今では伊豆中央道も今年になって船原峠の途中まで直結され、船原峠の下りの狭いクネクネした区間も真っ直ぐズドンと降りれるために昨年より10分以上短縮されるようになりました。

よって1時間前とかなり余裕の到着。

集合場所の漁協前で氷を各自ペール缶2杯分もらって車を船の真横まで。

出船準備中の西伊豆 土肥港 とび島丸11号船

鈴木忠文船長の操船です。

船では初乗船のお客様だけ集めて、船内各所や安全装備の説明、など丁重に説明してくれます。

本日の初乗船は自分ところの2名含めて4名。

午前1時半、全員、冷暖房完備の船室ベットに入って就寝。


現場到着まで約5時間。 

船もゆっくり走行するので波に叩かれることなくゆっくり眠れます。
往復で10時間眠れることになります。これでもか!というくらい睡眠がとれますw

銭洲遠征が体に楽といわれる最大の理由です。

自分も経験あるのですが、房総とかで4時集合だとほとんど眠らずに走っていき、お昼過ぎに戻ってラーメンでも食って、車走り出すと5分もしないうちに人生最大の眠気が襲ってきますからねw

午前6時半頃に銭洲到着!


銭洲解禁でおなじみの光景。

お神酒を巻いて、安全と大漁を祈願。

銭洲海域の釣り時間は午前7時から午後1時までと決まっております。
釣り開始まで約30分間、ばたばたと準備。

竿は剛樹 スタンディングバイトSR17、リーダー60号(シャウトのボビンノッターで直結)6m
ハリス60号 アカイカ孫針(移動式)仕様

孫針の先には小さいオモリ2号位を誘導式にして入れてます。

1.このオモリ効果はイカを吹き上げさせずに安定させる。

2.イケスに戻した場合、この小さなオモリでアカイカが下を向くので、胴体に入ってしまったエアが抜けるためイカが弱りにくくなる。(胴体にエア入れておくと速攻で弱りますw)

3.ムロアジ仕掛けと異なり、アカイカの孫針の長さ分、ハリスを長くする必要があるのでそのオマツリ防止(オモリがないとあちゃこちゃオマツリしまくるw)

配られた餌用のアカイカ。滅茶苦茶でかい奴おるし!!!

こりゃ・・・餌に使えんなぁ・・・・

ちなみに渋谷でこのイケスの小さいサイズで4000円位で売ってました。

ちなみに神津島でアカイカ漁の初値がキロ3800円!このでかいアカイカは2キロ以上ですからねぇ

身が厚く、甘みがある超高級イカです。

ちなみにアカイカを購入するときは事前に船長に希望の杯数を前日夕方までに伝えておく必要があります。

その時の天候や釣れ具合によってアカイカが入手できない場合や、数が少ない場合もあります。

どの位の数が必要か? よくお客様に相談されますが・・・・

最低5杯、お勧め10杯、お土産でも持って帰りたい方は15杯~20杯。
アカイカの価格は時価ですが、人数と総数によって若干変動するので船長さんに聞いてみてください。

朝一狙ったポイントはダルマ。

ゼニスには釣り人にもわかりやすいように説明すると大きく3つのエリアがあります。

ネープルス群礁、ダルマ(大ダルマ・小ダルマ)  この2ヶ所は岩礁が海面から出てます。

そして南に20-30分走った南千波。

当日はダルマエリアから釣りスタートです

ダルマエリアは起伏が激しく、海面に出ている2ヶ所の岩礁以外にも、水深100mから30mまで一気に駆け上がる崖のような根が連続してます。

大物を喰わせた瞬間、船を急発進させ一気に根から剥がす光景は圧巻です。

午前7時、待望の釣り開始!

アカイカは孫針をエンペラの上部に横向きに針を刺します。(垂直に刺すと即死しますw)

大きな針のほうは目の下のほう。ゲソの付け根に浅く刺します。

(生物学的にはゲソが上部、エンペラが下部らしいですけど、そこは無視しますw)

よく水管から刺すという間違った付け方をする方がおりますが・・・この方法は大間違い!

昔、そういう刺し方をすると書いてあった本があったらしいですけど。

自分も初めていった時はその刺し方して3連投でイカを殺してしまい、船長にこっぴどく叱られましたw

死んだイカならそういう刺し方でもいいと思いますが・・・

活きたイカでそれをやってしまうとマッハでイカが弱ります。

神津島のアカイカ漁師は孫針使わず、よくゲソの付け根だけに針をさしてカンパチ漁してますが・・・

基本、竿は使ってません。手釣り仕掛けでゆっくり仕掛けいれていく漁師さんならいいのですが、

乗り合い船でそのつけ方をやるとゲソから引っ張られていくので上げ下げだけでイカが弱りますw

どうして孫針仕掛けなく1本針でやるなら、本当にゆっくりゆっくり下す。

そして巻上げもゆっくりゆっくりしてあげてください。

漁師さんならイカ死んでもそのまま港卸すのでいいんですけど・・・

水深が深いところも多い銭洲。ダルマエリアなどは特に落下スピードが勝負になります。

貴重なアカイカを1日使い回すには不向きだと思います。

さて・・・説明が長くなりました。

今日は、初めてゼニスに行かれる方がイメージしやすいうように書いておりますので、長文になることはお許しください。

さて、釣り開始からいきなりアカイカをぶっこむも・・・音信普通


それもそのはず! 潮はたるいし、どぶ濁りw

セオリーは泳がせは澄み潮速く、シマアジは濁り潮遅く。

何故なら、泳がせ釣りでは潮が澄んでないとカンパチが餌を見つけられないんですよ。
暴れまくるムロアジなら波動で存在をアピールできますが、無音航行のアカイカでは絶体絶命!

しかし!

とりあえずお土産はアカイカがあるし・・・

しつこくアカイカでの泳がせ釣りを追いまくる。

こういう潮なので五目釣りは大盛況。

シマアジもバリバリ~~~

イケスの中はでかいシマアジ、小型カンパチ、アオダイ、ウメイロでうじゃうじゃ。

しかし、泳がせで1本とりたい!

船はカンパチ求めて、ダルマからネープルス、そして南千波まで大捜索。

南千波で一発いい当たりあったのですが、歯型のみ・・・

またネープルスまで戻ってきてカンパチ模様なしのウメイロ場。

カンパチの模様なしのポイントなので五目釣り。

1流し目でウメイロバリバリと喰って

2流し目でまったく喰わない・・・あれ? 潮が速く動き出してる???


ウメイロは潮が速い時は喰わない。

潮変わり!とみて急いで五目仕掛け巻き上げて泳がせのアカイカぶっこむ。

着底して底切った瞬間に竿が絞り込まれる!

「喰った~~~!」

船長も「えっ?泳がせで喰わせたの??」

ガッツリ合わせの感触もあり慎重にあげてくると・・・

小さいけど・・・船中泳がせ第1号w

泳がせでとったことに意義がある!

しかし、このカンパチでスイッチが入ったのか、このウメイロ場でカンパチラッシュ。

潮変わりの時合ですね。

ルアーにもすぐカンパチヒット!

自分もすぐアカイカ付け替えて投入すると、やんなり竿が入る。

しかし、ゲソのみ抜かれ・・・

すぐに再投入するが、またまたゲソだけ抜かれ・・・・

一緒にいったM君も怒涛の3連発抜かれ。

カンパチが小型だったのでどうしても喰い込ませが難しい。

ゼニス初挑戦の方もシマアジ仕掛けでカンパチ・シマアジ一荷!

「五目やってる場合じゃないよ!新品の泳がせ竿曲げなぁ!」とアカイカぶち込ませたらすぐに喰うが途中バラシ・・・・

裏でやってた初挑戦の方見にいくと五目釣りでファイト中。

こちらも「五目やってる場合じゃないよ!」と泳がせ仕掛けぶち込んであげたら、着底と同時に泳がせヒット!

「はいこっちやって!」と五目竿のファイトかわってあげたら、泳がせの方はファイト中にバレちゃった・・・泣

五目釣りのほうは・・・と上げてきたら「シマアジ一荷!!!」とタモ入れてよくみたら・・・
カイワリ一荷・・・・ 

何故にこのタイミングでカイワリ???

銭洲遠征釣りいっていると1日の中でこういうスイッチが入る時間帯がある。
達人たちはこの時間帯を見逃さない。

終ってみれば船中カンパチ1.1-3kg 15本 ルアー6本  アオダイ・ウメイロ多数

銭洲解禁でいきなり泳がせでカンパチゲットできたのは10年振りくらいかもしれません。
今年も昨年に続きカンパチラッシュになってくれることを期待します。

この6日後・・・お客様が

ドカン!とやってくれました! 18.5キロ!

実は前日に店にこられていて、最近、体力的に手巻きがきついし、ビーストマスター6000が重くて・・・
というので試験的にビーストマスター3000XPです。
ダイワのシーボーグ500MTは重いので却下。
どうしてもダイワのシーボーグシリーズは目方が重いので敬遠されますね。


ビーストマスター3000にオッズポート10号を150m。
10号200m入るのですが、リーダーを直結しようとすると50m抜かないと厳しかったです。

やりとり見ていた中乗りに「BM3000どうだった?」と聞くと「パワーはあるけど・・・ドラッグがBM6000と比べると糸が出ていっちゃうのでカンパチギリかなか・・・モロコは無理!」ということでした。

チビムロカンパチの時期にBM3000にオッズポート8号200m位巻いて、ハリス30-40号でのカンパチには使えそうですね! でもその際はモロコタックルは別に用意するのはお忘れなく・・・・